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購入ガイド

マンション購入にかかる諸費用の全体像 物件価格以外に用意すべき金額

BayMap編集部13分で読める

中古マンション購入時にかかる諸費用(仲介手数料・登録免許税・不動産取得税・火災保険・引越し費用など)の内訳と目安金額を整理。

マンション購入で「物件価格3,500万円なら3,500万円を用意すればいい」と思っている方は少なくありません。しかし実際には、物件価格に加えて諸費用が必要で、中古マンションの場合は物件価格の5〜8%程度が目安になります。3,500万円の物件なら175万〜280万円が別途かかる計算です。これらはローンで賄うことが難しく(一部の金融機関は諸費用込みのローンを提供していますが、条件が厳しい)、基本的には現金で用意しておく必要があります。何にいくらかかるのか、購入の流れに沿って整理します。

売買契約時にかかる費用

手付金

売買契約を締結する際に支払う手付金は、諸費用ではなく売買代金の一部ですが、現金で用意する必要があります。一般的には物件価格の5〜10%が目安で、3,500万円の物件なら175万〜350万円です。契約成立後、ローン実行時に残代金と合算して精算されます。

買主都合でのキャンセルの場合は手付金を放棄する(返ってこない)リスクがあるため、「とにかく早く払った」では後悔につながる場合があります。住宅ローンの事前審査通過後に手付金を支払い、本審査を経て本契約に進む流れが一般的です。

印紙代

売買契約書には収入印紙の貼付が必要です。物件価格1,000万〜5,000万円の場合は1万円(軽減措置適用時)です。これは売主側の契約書にも同様に発生するため、1部のみ印紙を貼る形で合意するのが一般的です。

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仲介手数料

不動産仲介会社を通じて売買する場合、仲介手数料が発生します。法定の上限は「(物件価格×3%+6万円)×消費税」で計算されます。

3,000万円の物件なら(3,000万円×3%+6万円)×1.1=約105.6万円、3,500万円の物件では(3,500万円×3%+6万円)×1.1=122.1万円が上限です。多くのケースでこの上限額を請求されます。手数料は売買契約時に半額、決済時に残半額を支払うのが一般的です。

仲介手数料は物件価格に比例して上昇します。4,000万円なら138.6万円、5,000万円なら171.6万円となり、高額物件では相当な出費になります。この金額は交渉の余地がゼロではありませんが、実際には応じる業者は少数派です。購入予算を立てる際には、仲介手数料を含めた総支出ベースで上限価格を逆算することが実務的なアプローチです。

一部の業者は「仲介手数料無料」や「半額」を標榜していますが、売主側から手数料を受け取る構造になっている場合や、コンサル費用・調査費用として別途請求してくる場合があります。どこにどの費用が発生するかを確認した上で判断してください。

ローン関連費用

融資手数料または保証料

住宅ローンを組む際、融資手数料または保証料が発生します。銀行によって体系が異なり、大きく2つのタイプがあります。

融資手数料は大きく定率型と定額型に分かれます。定率型は借入額×2.2%前後を一括で支払う方式で、3,000万円の借入なら約66万円です。金利が低めに設定されることが多く、長く保有するほどトータルコストが抑えられます。定額型は3万〜5万円程度の固定手数料で、初期費用を抑えられる代わりに金利がやや高めに設定される傾向があります。

保証料型は保証会社に保証料を支払う方式です。一括払いの場合は借入3,000万円・35年で60万〜80万円程度が目安で、金利への上乗せ(0.2%程度)によって分割払いを選ぶこともできます。

ネット銀行は定率の融資手数料型が多く、コスト構造がわかりやすい特徴があります。借入期間や金利水準によってどの方式が有利かは異なるため、複数の金融機関の条件を比較することをお勧めします。

登録免許税(所有権移転・抵当権設定)

物件の所有権を移転する際、登録免許税が発生します。中古住宅の場合の税率は固定資産税評価額×2%です(軽減措置適用で0.3%の場合あり)。固定資産税評価額は市場価格の60〜70%程度が目安ですが、物件によって異なります。3,500万円の物件で固定資産税評価額が2,000万円とすると、通常税率で40万円、軽減適用で6万円という試算になります。軽減措置を受けるためには、新耐震基準への適合が条件で、旧耐震物件は耐震基準適合証明書が必要です。

また住宅ローンを設定する際、金融機関が抵当権を設定するための登録免許税も発生します。こちらはローン金額×0.4%(軽減措置適用で0.1%)です。ローン3,000万円なら通常12万円・軽減適用で3万円の計算です。

これらの手続きは司法書士が代行します。司法書士への報酬は5万〜15万円程度で、登録免許税の実費と合算して請求されます。所有権移転登記と抵当権設定登記を合わせた総額は、軽減措置の適用状況によって30万〜70万円の幅があります。軽減措置が適用できる新耐震基準適合物件であれば、登録免許税の負担は大幅に小さくなります。

不動産取得税

物件取得後(通常3〜6ヶ月後)に都道府県から課税される税金です。不動産取得税の計算式は「固定資産税評価額×3%」ですが、住宅用途の軽減措置が適用されると「(固定資産税評価額−1,200万円)×3%」になります(1,200万円控除は新耐震基準の適合が条件)。

固定資産税評価額が1,200万円以下の物件では実質的に課税されないケースもあります。反対に評価額が高い都市部の物件では、この税負担が無視できない金額になります。支払いのタイミングが後になるため、資金計画に含め忘れている方が多い費用です。

火災保険・地震保険

住宅ローンを組む場合、金融機関から火災保険への加入を求められます(義務ではないが実務上必須)。保険期間は以前は最長35年でしたが、2022年から最長5年に短縮されました。保険料は建物の構造、所在地、補償内容によって異なりますが、RC造のマンションで初回5年分を一括払いする場合、火災保険と地震保険を合わせて10万〜30万円程度が目安です。地震保険は単独で加入できず、火災保険とのセット加入になります。補償内容は火災保険の30〜50%が上限です。

地震保険料は地域リスクによって大きく異なり、千葉県のように地震・液状化リスクの高いエリアでは保険料が割高になります。

そのほかの費用

住宅ローン諸経費

事務手数料(1〜3万円程度)、印紙代(消費貸借契約書への貼付、2万円程度)、ローン保証料(融資手数料型でない場合)などが発生します。

固定資産税・管理費等の精算

固定資産税は1月1日時点の所有者に1年分が課税されます。売主が年初に固定資産税を納付済みの場合、引き渡し日以降の日数分を買主が売主へ精算します。たとえば引き渡し日が7月1日であれば、残り半年分(約180日分)が買主の負担となります。管理費・修繕積立金についても同様に、決済日を基準に日割りで分担します。これらの精算額は合計で数万〜15万円程度になることが多く、引き渡しのタイミングによって変動します。

引越し費用

引越し費用は、移動距離・家財量・時期によって大きく変動します。単身の近距離移動では数万円程度から、ファミリー世帯の中長距離移動や繁忙期(3〜4月)では50万〜150万円程度になるケースもあります。さらに新居への家具・家電の買い替えを含めると、引越し関連の出費が大幅に増えることもあります。資金計画を立てる際には、引越し費用を別枠で見積もっておくことをお勧めします。

リノベーション費用

中古マンションをリノベーション前提で購入する場合は、工事費用も資金計画に含める必要があります。フルリノベーションで500万〜1,000万円、部分的な内装リノベで100万〜400万円が千葉県の相場です。工事期間中は現在の住居の家賃も発生するため、仮住まい期間も計算に入れてください。

諸費用の合計と自己資金の目安

物件3,000万円のケースで各費用を積み上げると、以下のようになります。ローン融資手数料は定率型(借入額×2.2%)を前提としており、定額型を選択した場合はこの費用が大幅に下がります。

費用項目計算根拠目安金額
仲介手数料3,000万円×3%+6万円+消費税105.6万円
登記費用(登録免許税+司法書士報酬)軽減措置適用・新耐震基準適合の場合30〜60万円
ローン融資手数料(定率型)借入額×2.2%約60〜66万円
不動産取得税評価額・軽減措置による0〜20万円
火災保険・地震保険(初回5年一括)RC造・千葉県所在10〜20万円
固定資産税等精算引き渡し日による5〜15万円
印紙代・その他3〜5万円
合計目安(引越し前)約215〜290万円
引越し費用(参考)時期・距離・家財量による50〜150万円
出典:BayMap試算(2026年時点。定率型融資手数料・軽減措置適用を想定)

引越し前の諸費用だけで約215〜290万円、物件価格の7〜10%程度になります。3,500万円の物件でも同様の計算で220〜320万円程度が目安です。手付金(物件価格の5〜10%)は決済時に精算されるため最終的な追加負担にはなりませんが、一時的に用意する必要があります。資金準備としては、諸費用と引越し費用の合計に加えて、急な出費への備えを含めた現金を確保しておくことが安全です。

ローンでまかなえるのは原則として物件価格のみです。頭金を多く入れるほど毎月の返済が減りますが、諸費用が現金を消費するため、頭金に使える金額は「用意できる現金−諸費用」で計算します。諸費用を見落とし、手元資金のほぼ全額を頭金にあてようとすると、決済時に現金が不足するケースがあります。

具体的な物件で試算する際は、BayMapのエリア比較ページで対象エリアの相場を確認した上で、諸費用込みの総予算から逆算して購入可能な物件価格の上限を決めるのが実務的なアプローチです。

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中古 vs 新築の諸費用比較

中古マンションと新築マンションでは、諸費用の構成が異なります。どちらが高いかは一概には言えませんが、それぞれに特有のコストがあります。

新築マンションには仲介手数料は原則かかりません(売主から直接購入するため)。一方で、修繕積立基金(修繕積立金の初回一括払い、20万〜100万円程度)、提携ローンを利用した場合の事務手数料、オプション工事費用などが別途発生します。また、固定資産税の軽減措置(新築後一定期間は固定資産税が半額)は新築マンション購入のメリットとして機能します。

中古マンションには仲介手数料がかかります。また、物件の状態を事前に確認するためのインスペクション(建物状況調査)費用(4万〜10万円程度)も発生します。ただし、物件価格が新築より低い場合が多く、登録免許税の課税標準となる固定資産税評価額も相対的に低くなるため、登記コストが抑えられることがあります。

費用項目新築中古
仲介手数料不要物件価格×3%+6万円+消費税
修繕積立基金20〜100万円不要(取得後は毎月の積立)
インスペクションほぼ不要4〜10万円
登記費用やや高め(評価額高)やや低め(評価額低)
固定資産税軽減新築後一定期間あり築年数により差あり
出典:国土交通省・BayMapまとめ(2026年時点)

こうした差を総合すると、新築と中古で諸費用の総額が大きく変わらないケースも多くあります。物件価格の差を含めたトータルコストで比較することが、購入判断の正確な根拠になります。

頭金の考え方

「20%以上が理想」という考え方と現実

頭金を物件価格の20%以上入れると、民間金融機関のローン審査でより有利な金利を引き出しやすくなります。またLTV(ローン・トゥ・バリュー)が低いほど毎月の返済額と総利息が減り、金利上昇リスクへの耐性も高まります。3,000万円の物件で600万円を頭金にした場合、借入額は2,400万円となり、金利1.5%・35年返済の想定で月々の返済は約73,500円、総支払額は約3,087万円になります。頭金ゼロ・借入3,000万円の場合と比べると、月々の返済で約18,000円、総支払額で約770万円の差が生まれます。

一方、「頭金ゼロ(フルローン)でもOK」という考え方も実務上は有力です。頭金を入れることで手元流動性が下がり、急な出費(修繕費・医療費・転職など)への対応力が落ちるリスクがあります。低金利環境下では、手元資金を運用や生活余裕として持ち続けることに合理性があるという考え方もあります。

千葉での現実的な頭金水準

千葉県での中古マンション購入において、実際の頭金水準は0〜20%の範囲に広く分布しています。フルローンで購入するケースも珍しくなく、特に30代の一次取得者では頭金0〜10%が多数派とも言われます。重要なのは、頭金の額そのものよりも、諸費用と生活余裕資金を確保した上で残る現金を頭金に充てるという考え方です。

頭金を増やすメリットとデメリット

頭金を増やすことで、月々の返済額が減り、35年間の総利息負担が大きく減少します。デメリットは手元資金の減少です。頭金に多くを使いすぎると、諸費用の支払い・引越し費用・入居後のリノベーション費用・生活費のバッファーが不足するリスクがあります。

最低ラインの目安

一般的なアドバイスとして、「諸費用分(物件価格の5〜8%)は現金で用意するのが最低ライン」とされています。この考え方では、頭金ゼロで購入する場合でも、諸費用に相当する現金(3,000万円の物件なら150万〜240万円)は手元に用意しておくことが前提となります。諸費用をローンで賄う「諸費用ローン」は一部の金融機関が提供していますが、審査が厳しく金利も高めです。フルローンを検討する場合でも、諸費用分の現金確保を最低限の準備として押さえておいてください。

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出典: 国土交通省 不動産取引価格情報 / BayMap独自集計。本記事は情報提供を目的としており、投資・購入判断の根拠とはなりません。