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フラット35完全ガイド 2026年版|変動金利との比較・子育てプラス・向いている人を解説

BayMap編集部14分で読める

フラット35の仕組み・現在の金利水準・子育てプラスの優遇制度・変動金利との総返済額比較まで。固定金利派が知っておくべき情報を千葉の物件データとともに解説。

住宅ローンの選択肢として「フラット35」の名前を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、仕組みや変動金利との違い、子育てプラスなどの優遇制度まで理解している方は少ないのが現状です。

2024年に日銀がマイナス金利を解除して以降、変動金利一択という時代は終わりつつあります。この記事では、フラット35の仕組み・金利水準・優遇制度・変動金利との比較・向いている人の特徴まで、千葉の住宅市場の文脈で解説します。

フラット35の仕組み

フラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する全期間固定金利型の住宅ローンです。「フラット35」という名前は、最長35年間にわたって金利が一定(フラット)であることに由来しています。

民間の銀行が窓口となって申込みを受け付けますが、融資資金は住宅金融支援機構が提供し、民間銀行は仲介役として手数料を受け取る仕組みです。金融機関によって取扱い手数料や金利が異なるため、複数の金融機関から見積もりを取って比較することが重要です。

フラット35は「買取型」と「保証型」の2種類があります。大半の商品は買取型で、民間銀行が実行したローンを住宅金融支援機構が買い取る形態です。保証型は一部の金融機関が取り扱う商品で、住宅金融支援機構が保証機関として機能します。一般的にフラット35と呼ぶ場合は買取型を指します。

2026年4月時点の金利水準

住宅金融支援機構が公表する2026年4月の最頻金利(融資期間21年以上35年以下)は年**2.49%**です。融資期間20年以下(フラット20)では2.17%と低くなりますが、購入資金の全額をカバーする場合は35年の返済期間を設定するケースが多いでしょう。

出典:住宅金融支援機構「フラット35」最頻金利(2026年4月)

比較対象として、同時期のネット銀行の変動金利は0.7〜1.0%程度、大手銀行では0.95〜1.3%前後です。借入時点の金利差は1.5〜1.7%程度あり、月々の返済額では変動金利の方が大幅に安くなります。この差をどう評価するかが、フラット35選択の判断軸になります。

フラット35の5大特徴

全期間固定で返済計画が確定する

借入時点で35年分の返済額が決まります。日銀が利上げを繰り返しても月々の返済額は変わりません。

変動金利の「5年ルール・125%ルール」は急変を抑える緩衝装置に過ぎず、総返済額の増加そのものは防げません。金利変動リスクをゼロにできる安心感は、金額に換算できない価値があります。

団信は任意加入(健康問題がある方の最後の選択肢)

民間銀行では団信加入が融資の必須条件ですが、フラット35では任意です。高血圧・糖尿病・がんの既往症などで民間の団信に加入できない方にとって、フラット35は事実上唯一の選択肢になります。

団信に加入しない場合は金利が0.2%引き下げられますが、万一の際のリスクを民間の生命保険で補完する必要があります。

雇用形態への柔軟性(自営業・フリーランスも対象)

民間銀行は正社員を前提とした審査が多いですが、フラット35は雇用形態による制限が少なく、自営業・フリーランス・契約社員でも申込み可能です。

自営業者は直近2年分の確定申告書と課税証明書が主な審査資料になります。勤続年数の基準が緩やかなため、独立して間もない方にも選択肢になります。

物件の技術基準あり(適合証明書が必要)

融資対象の住宅が住宅金融支援機構の技術基準(耐震性・省エネ性・劣化対策など)を満たす必要があります。購入前に「フラット35適合証明書」の取得が必要で、検査費用は2〜5万円程度です。

旧耐震基準(1981年5月以前の建築確認)の物件は対象外です。中古マンションを検討する場合は築年数と耐震基準を事前に確認してください。

繰り上げ返済の手数料が無料

一部繰り上げ返済・全額繰り上げ返済ともに、インターネット手続きなら手数料はかかりません。民間銀行でも無料化が進んでいますが、フラット35は制度として無手数料が保証されています。

住宅ローン試算

月々の返済額を試算する

借入額・金利・返済期間を入力するだけで月々の返済額と総利息を試算できます。

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フラット35S:省エネ・耐震性能による優遇

フラット35Sは、一定以上の省エネ性・耐震性・バリアフリー性能を持つ住宅に対して金利を引き下げる制度です。

性能グレード優遇内容
ZEH・認定長期優良住宅・認定低炭素建築物当初10年間 年▲0.25%
省エネ性能・耐震等級2以上など当初5年間 年▲0.25%
出典:住宅金融支援機構「フラット35S」(2026年4月現在)

新築の戸建て・マンションでフラット35Sの条件を満たせば、金利2.49%が当初10年間は2.24%に引き下がります。3,500万円を35年で借りた場合、当初10年間の利息節約額は60〜80万円程度になります。

中古住宅でも、インスペクション(既存住宅状況調査)で一定の基準を満たすことが証明されればフラット35Sの対象となります。千葉の中古マンションを検討する場合、インスペクションと合わせてフラット35Sの適否を確認する価値があります。

フラット35子育てプラス:子育て世帯への手厚い優遇

2024年2月から始まったフラット35子育てプラスは、子育て世帯・若年夫婦世帯に対してポイント制で金利を優遇する制度です。子どもの数や住宅性能などに応じてポイントが加算され、合計ポイントによって金利引下げ幅と期間が決まります。

ポイントの仕組み

条件加算ポイント
若年夫婦世帯(どちらかが40歳未満)または子ども1人1ポイント
子ども2人2ポイント
子ども3人3ポイント
子ども4人以上4ポイント
ZEH・長期優良住宅等の性能加算+1ポイント
地域連携型(自治体が指定するエリア等)追加あり
出典:住宅金融支援機構「フラット35子育てプラス」(2026年4月現在)

ポイントに応じた金利引下げ

合計ポイント金利引下げの目安
1ポイント当初5年間 年▲0.25%
2ポイント当初5年間 年▲0.5%
3ポイント当初5年間 年▲0.75%
4ポイント以上最大で当初5年間 年▲1.0%が上限(ポイント超過分の繰り越し期間は組み合わせにより異なる)

ポイントの組み合わせによって、引下げ期間・幅の計算が複雑になる場合があります。具体的な優遇額は住宅金融支援機構の公式シミュレーターで確認することを推奨します。

子ども3人の家庭がフラット35を利用した場合(3ポイント)、2.49%の金利が当初5年間は最大1.74%まで引き下がる試算になります。借入額3,000万円・35年返済の場合、当初5年間の節約額は約70〜75万円程度が目安です(条件により変動)。

なお、子育てプラスは年度ごとに予算が設定されており、予算消化で年度中に終了する場合があります。申込みは早めに進めることを推奨します。

変動金利との総返済額シミュレーション

借入額3,500万円・返済期間35年・元利均等返済・ボーナス払いなしで比較します。

ケース①:変動金利が上昇しない場合

項目フラット35 2.49%変動金利 0.75%
月々返済額約124,800円約95,000円
35年総返済額約5,240万円約3,990万円
利息総額約1,740万円約490万円

金利差 1.74%が35年続いた場合の差額は約1,250万円。変動金利が一切上昇しなかった場合の理論値です。

ケース②:変動金利が段階的に上昇した場合

シナリオ35年総返済額フラットとの差
変動:5年後1.5%、10年後2.0%に上昇約4,620万円フラットが約620万円高い
変動:5年後2.0%、10年後2.5%に上昇約4,920万円フラットが約320万円高い
変動:5年後2.5%、10年後3.0%以上約5,300万円以上フラットの方が安くなる可能性
出典:BayMap試算(元利均等、ボーナス払いなし、2026年4月時点の金利を起点)

変動金利が将来3%程度に達した場合は、フラット35の総返済額の方が安くなるシナリオが現実味を帯びます。「今後の金利上昇が限定的」と見るか「利上げが本格化する」と見るかで、選択は変わります。

子育てプラス適用時(子ども2人・2ポイント)

3,500万円・35年の借入で子育てプラス2ポイントを適用した場合、当初5年間は2.49% → 1.99%に引き下がります。5年間の節約効果は約90万円で、変動金利との差は1,160万円に縮小します。

返済額を詳しく試算する

月々の返済額、総利息、金利差の比較は、住宅ローンシミュレーター本体で確認できます。

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フラット35が向いている人

返済の安定性を最優先にしたい方

子育て中・片働き・教育費が近い将来発生する家庭では、家計の可変要素を減らしたいニーズがあります。月々の返済額が35年間変わらないことの安心感は、金利差では測れない価値があります。

健康上の理由で民間の団信に加入できない方

高血圧・糖尿病・がんの既往症など、民間銀行の団信審査に通らないケースでは、団信任意加入のフラット35が実質唯一の選択肢になります。ワイド団信も対象外の場合でも借入は可能です(団信なしのリスクは民間保険で補完が必要)。

自営業・フリーランス・転職直後の方

勤続年数や雇用形態の要件が緩やかなフラット35は、民間銀行の審査に通りにくい方にとって現実的な選択肢です。独立後2年以上の確定申告実績があれば融資の対象となります。

子育て世帯(子ども2人以上が特に有利)

フラット35子育てプラスにより、子ども2〜3人の家庭は当初5年間に最大年0.75〜1.0%の金利優遇が受けられます。優遇後の実質金利は変動金利と大きく変わらない水準になることもあります。

長期の固定返済で老後資金を確定させたい方

退職後も返済が残る場合、老後の収入は現役時代より下がります。返済額が変わらない固定金利であれば、老後の家計計画を精度高く立てられます。

変動金利が向いている人

一方、変動金利が合理的な選択になる場合もあります。

    • 返済期間が短い(20年以下)または繰り上げ返済を積極的に行う方
    • 共働きで世帯収入に余裕があり、金利1〜2%上昇でも家計が破綻しない緩衝資産がある方
    • 今後数年で住み替えを想定している方

フラット35の申込条件

項目条件
申込者日本国籍または永住者。借入時年齢が70歳未満
完済時年齢80歳以下
融資額100万円以上8,000万円以下(物件価格以内)
返済比率年収400万円未満 30%以下 / 年収400万円以上 35%以下
物件技術基準を満たす住宅(新築・中古)。旧耐震基準(1981年5月以前)は対象外
自己資金原則必要(融資率9割以下が標準金利、9割超は金利上乗せあり)

返済比率の計算には、既存のカーローン・カードローン・奨学金返済なども含まれます。住宅ローン申込前に他の借入を整理しておくと、審査上の返済比率を下げられます。

千葉でフラット35を使う場合の考え方

千葉県の中古マンション価格は都内と比較して抑えられており、船橋・市川の都市部でも3,000〜5,000万円台、外周部(柏・松戸・印西)では2,000〜3,000万円台が中心です。借入額が低いほど固定と変動の金利差による総返済額の開きが縮小するため、「フラット35を選んでも変動に比べてさほど損しない」という計算が成り立ちやすい地域です。

また、千葉県沿岸部(浦安・千葉市美浜区・習志野)の中古物件では液状化リスクが懸念されることがあり、旧耐震建築では銀行の担保評価が低くなりがちです。フラット35の技術基準は新耐震基準を満たすことを前提としているため、1982年以降の建築確認物件が対象となります。物件選びの段階でフラット35適合証明書を取得できるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

BayMapの駅一覧で候補エリアの相場を確認し、借入額の目安を試算した上でフラット35と変動金利の返済シミュレーションを比較することをお勧めします。

フラット35のデメリット・注意点

借入時の金利が変動より高いという点は、現時点では明確な事実です。金利が低いまま推移した場合は総返済額が多くなります。

物件の技術基準検査と適合証明書の取得が必要で、検査費用(2〜5万円程度)と手続きに数週間かかります。売買契約後の急な取引スケジュールには対応しにくいため、フラット35を利用する場合は早めに仲介会社に伝えておく必要があります。

融資率が9割を超える場合は金利が上乗せされます。頭金なしでフルローンを検討している場合は、通常の最頻金利より0.11〜0.27%程度高くなります。

住宅ローンの金利タイプの全体的な比較は変動金利 vs 固定金利の選び方、審査に通りやすくする方法は住宅ローン審査のポイントも合わせて参考にしてください。

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